toggle
2019-11-08

第27番 安曇山 葛川寺

安曇山 葛川息障明王院 天台宗(比叡山無動寺の奥院)
比叡山無動寺建立の基礎を拓いた相応和尚が、無動寺を出て比良連峰での修験の地を求め、生身の不動明王を感得し安置したのが葛川息障明王院の始まりと言われます。

相応和尚が編み出した回峰修験は、今は「百日回峰」と「千日回峰」があり、百日回峰を終えた行者のうち、特に選ばれた者が千日回峰を行ずることができる。比叡山東塔の無動寺明王堂を拠点として、山中の石仏・霊木などの聖地を巡礼し、一日に約三十キロの行程をひたすら歩き通す命を懸けた荒行です。

明王瀧川に架かる「三宝橋」
この上流に相応和尚が不動明王を感得した「三の滝」があります

「本堂」
ご本尊は、独特の三尊構成(千手観音立像と不動明王と毘沙門天を脇侍とする三尊形式)で横川中堂にならったとの事。

本堂の外陣の奉納額
本尊は秘仏で毎年一回の御開帳。
厨子の前にはお前立の「不動明王」左に「矜羯羅童子」右に「制多迦童子」が祀られています。
「たいこ廻し」のたいこ
「護摩堂」
「弁財天」
納経所は政所の奥
参道を登って行くと、比良山地の最高峰「武奈ケ岳」への登山道。案内してくれた友人があまりの難所に途中で折り返したそうです。

この地域開拓の祖神とも水の神とも言われる思古淵大明神を祀る「地主神社」。相応和尚は葛川の地主神(思古淵神)から修行の場として当地を与えられ厳しい修行を行ったそうです。

拝殿・弊殿・本殿の三棟が一直線に並んでいる珍しい形式
安雲川に架かる曙橋から大原方面
明王院の背後の比良山脈はうっすらと色づき始めています
水神社
かや葺の家

葛川息障明王院は比叡山無動寺の奥院といっても到底歩いていけるものでは無く、バスも1日1便で終点の細川から折り返すこのバスに乗らないと帰れないのです。
今回市原の友人が大原から百井川~安雲川沿いに、私が辿りたかったコースを車で案内してもらえたのは本当に幸いでした。

大原でお弁当ランチ
関連記事