2017-10-18
西ノ京「薬師寺」
今年の5月にしまなみ海道の大三島美術館にあった田渕俊夫記念展示室。今回薬師寺へは復興された食堂の、田渕俊夫画伯が描かれた「阿弥陀三尊浄土図」「仏教伝来の道と薬師寺」の壁画が目的で出かけました。
白鳳時代様式の金堂には薬師三尊像が祀られています。
中央に薬師瑠璃光如来。
向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩。私は薬師寺の日光菩薩、月光菩薩が好きで今回も美しさに見惚れていました。
白鳳伽藍の雄大さを象徴した大講堂。
弥勒三尊像と彫刻家中村晋也師作の釈迦十大弟子が祀られています。
そして今回目的の食堂は、今後多目的に利用されるようです。
田渕俊夫の線や点を生かした繊細ながら力強を感じる風景画に魅せられます。平山郁夫に師事されたことがあるらしく、「大唐西域壁画」を見た後に比較して感じていたことが納得できました。
写真は西塔ですが、創建当時の伽藍は東塔だけで、その東塔は平成32年まで解体修理のため今回は見ることは出来ませんでした。
東回廊を廻って東院堂。
東院堂は弘安8年のままの建物の様です。
堂内には聖観世音菩薩、四方は鎌倉時代の四天王像が守護しています。
薬師寺白鳳伽藍から玄奘三蔵院伽藍へ。
玄奘三蔵像が祀られている玄奘塔。『不東』とは「インドに着くまでは一歩も東に帰るまい」という誓い。
玄奘塔の背後にある大唐西域壁画殿の平山郁夫のシルクロード「大唐西域壁画」
バーミヤン渓谷の壁画に記された年号が2000年、ターリバーンにより破壊されたのが2001年。後に「バーミアン大石仏を偲ぶ」と「破壊されたバーミアン大石仏」を描かれています。
朝降っていた雨も上がりました。お昼休憩のあと唐招提寺に向かいます。
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