宇陀の室生寺
桜のピークからはもう外れて石楠花にはまだ早いのですが、金堂の特別拝観が15日までなので初めての『室生寺』に行ってきました。
バス停から室生川沿いに歩いて太鼓橋を渡って表門から入ります。
入ってすぐの「護摩堂」の前のしだれ桜「乙松桜」がとても綺麗です。
石楠花に囲まれた石段「鎧坂」を上がって「金堂」へ。
「金堂」は山岳寺院らしく落ち着きのある雰囲気で、平安時代初期の建築で国宝です。
ここにご本尊の「釈迦如来立像」を中心に五尊像が並び立ち、前に鎌倉時代作の「十二神将立像」が並びます。
※画像はオリジナルクリアファイルの写真から。
私は運慶の作といわれる「十二神将立像」を本来の姿で拝観したかったのですが、五尊像のなかの左端の十一面観音は素晴らしく美しい姿をしておられました。
※画像はwebのキャンペーン告知からお借りしました。
「灌頂堂「本堂」」のご本尊は如意輪観音菩薩で、日本三如意輪のひとつだそうです。
「灌頂堂」は鎌倉時代(国宝)の建築で、重厚な中に和様の優雅さのあるお堂でした。
舞い散る桜の花びらが、素敵な景色を見せてくれました。
五重塔は平安時代初期の建築で、法隆寺の五重塔に次ぐ古さだとか。総高16.1mで、屋外の五重塔としては最小だそうです。
近くで見ると本当に小さいんですが、どの角度から見てもとても美しい塔です。
五重塔の脇の石段を上がっていく先に「奥の院」があります。杉の大木に囲まれた原生林が続きます。
眺めに癒されていると、こんな石段が… パンフレットには胸突きの石段とありました…
300段くらいまでは数えましたが、途中でもう息絶えました。
石段の先に舞台造りの木組みが見えます。
舞台造りの木組みは「位牌堂」でした。
「位牌堂」の前にある小さいお堂が「奥の院 御影堂」。鎌倉時代の建築物です。
室生寺の花といえば「石楠花」。まだ早い時期ですが数本綺麗に咲いていました。
室生の散策はまだ続きます。
2018年4月9日