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2022-04-15

第20番 智積院

五百仏頂山 根来寺 智積院 真言宗智山派 総本山

智積院は学頭寺院として僧侶に学問を授ける最高指導者の役割を担い、真言教学を学ぶ学問所として栄えて行った歴史があります。今も真言宗智山派の僧侶が修行を積み研鑚を重ねる道場でもあり少し他の寺院とは違った雰囲気でした。

総門は閉じられていて、冠木門(かぶきもん)が参道入り口です。

以前の金堂は明治15年(1882)に火災により焼失しており、今の金堂は昭和50年に建設されたものです。

堂内には昭和の祈りを込めた本尊大日如来が安置されています。

明王殿 (不動堂)

須弥壇中央に本尊不動明王、脇持に矜羯羅童子、制多迦童子が祀られています。

密厳堂(みつごんどう)寛文七年 (1667年) 建立。中興祖、興教大師覚鑁像を安置。

大師堂(だいしどう)

智積院はお堂もご本尊も比較的歴史が浅く、宝物としての長谷川等伯と一門による障壁画や堂本印象の襖絵で彩られた宸殿が有名ですが、今回は講堂の田渕俊夫画伯の襖絵を見に来ました。

入ってすぐに春の桜の襖絵が見えたので驚きました。
利休好みと伝わる名勝庭園

講堂をまわり、田渕俊夫画伯の「四季墨絵」のある講堂の外縁に戻ります。

大悲の間(冬の雪)、智慧の間(秋のススキと柿)、金剛の間(夏のケヤキとめだけ)、そして胎蔵の間(春の桜と柳の新芽)。

平成29年に始めた近畿三十六不動尊巡礼も、ようやく第35番の高野山明王院を残すのみとなりました。

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